イタリア人のマリア・モンテッソーリ医師によって考案された教育法です。
「自立し、自分の考えに基づいて行動し、責任感と思いやりがあり円満な人格形成されるように」
大人は、それぞれの発達段階にある子どもが自発的に活動できるよう援助する存在に徹することが大事な役割だとしています。
モンテッソーリ教育の特徴
(1)縦割りクラス
異年齢混合の縦割りクラスの中で、年上の子たちが見本になる利点や、年上の子が年下の子にやさしくしお世話する機会が得られ、お互いから学びあうことができる相乗効果があります。
(2)自己選択できる環境
それぞれの子供が「自分で」活動を「選ぶ」という環境を整備することで、それぞれの発達過程に合わせて援助することができ、知的好奇心が自発的に表れるよう繋げていきます。
(3)自立の援助
子どもの「自分でやりたい!」という気持ちや自発性を尊重する援助を行うこと。
大人がやってあげるではなく→大人はやって見せるだけ。という関わり方が基本になります。
子どもでも『 生活に参加 』させるよう配慮し、お手伝いで生活することを自体を楽しむことで自立し高い自尊心をもつ人間に育みます。
(4)運動の教育
日常生活の練習と呼ばれる基礎になる科目があります。
日常に使うさまざまな道具や、数・言葉にかかわる知的な活動などが生活の中にはあります。これらのほとんどの活動が「動き」があり、特に「手の動き」を促すものにもなっています。
模倣期にある子どもは、大人がする様々な日常生活の動作(掃除・洗濯・料理など)を真似したがります。この時期を身体発達と運動の敏感期と呼んでいます。
この模倣期と運動の敏感期を利用して、生活に参加させることにより、秩序だった動き方や身のこなしを伝えます。
ただし『子供は動きながら学ぶことこそが子どもの発達の秘密のひとつである』とし、子どもの動きを干渉しないように関わることが重要で、子どもは自分の意思通りに動く身体作りをし、自分のことが自分でできるようになることで、自立心が育むことに繋がるとしています。
モンテッソーリ教育は、生活に取り入れることのできる教育法で 決して難しい教育法ではありません。
親が干渉しすぎないように、やり方を教えてあげて、本人が飽きるまでさせてみる。
親も子も成長する安心できる関係が深まる教育法だと思います。